用途地域とは何か?

用途地域とは何か?

概要

用途地域とは、その地域にどんな種類や用途の建物が建てられるか定めたものです。例えば、戸建住宅地の中に大きな工場や高層マンションが入り乱れて建つような、様々な用途の建物が混在して環境が混乱することを避けるためや、火災など災害対策をしやすくする目的などで、都市計画法に基づき定められています。用途地域の種類は全部で13種類ありますが、大まかに『住居系』『商業系』『工業系』の3つに分けられます。

住居系

基本的に住み心地の良い環境が優先される地域で、工場は建てられません。戸建てやマンションのほかに小中学校や小規模なお店、ホテル、病院、大学なども建てられる地域や、自動車関連施設などの建設が認められた地域、農地と住居の調和を目的とした地域など8種類に分かれています。

第一種・第二種低層住居専用地域

第一種・第二種中高層住居専用地域

第一種・第二種住居地域

準住居地域

田園住居地域

商業系

近隣住民が日用品の買い物等をするための地域、銀行、映画館、飲食店、百貨店等が集まる地域の2種類があります。戸建てやマンションなど住居も建てることができますが、『住居系』に比べて騒音や夜間の人通りが多くなるなど賑やかな地域になりやすいと言えます。

近隣商業地域

商業地域

工業系

工場が建てられる地域で、工場の規模や内容、危険度合いによって、軽工場やサービス施設など環境悪化のおそれが少ないので住居やマンションなども建てやすい地域、どんな工場でも建てられ住居やお店も建てられるが学校や病院などは建てられない地域、工場のための地域で学校や病院などの他に住居やお店も建てられない地域の3種類に分けられます。

準工業地域

工業地域

工業専用地域

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