不動産を売る時の仲介会社の選び方

不動産を売る時の仲介会社の選び方

不動産を売却するとき、どの仲介会社に販売を依頼すればよいでしょうか?

複数の会社に価格査定をしてもらい、査定額が高かった不動産会社に決めれば良いでしょうか?

査定価格も重要ですが、他にも検討した方がよいポイントがあります。不動産会社を選ぶポイントを下記の観点から考えてご説明します。

  1. 売却提案の内容
  2. 会社の規模
  3. 担当者
  4. 査定価格
  5. サービス内容

売却提案の内容

通常、売却を依頼するにあたっては、先に担当者から売却について提案があります。その提案の説明に、以下の項目が全て含まれているかどうかを確認してみましょう。

  1. 売却物件の特性・市場性
  2. 取り得る選択肢
  3. 市場動向と想定価格
  4. 市場価値を向上させるための対応施策
  5. 売却の手続きとスケジュール
  6. 販売時における注意点

上記の項目が全て説明されていて、その内容が具体的で納得のいくものであれば、その担当者は信用できる人だと思ってよいでしょう。一方で、抜けている項目があったり、説明はあっても具体性がなかったり内容が矛盾しているような場合には、担当者の能力や会社のサポートの不足が考えられますから、他の依頼先を探した方が良いでしょう。

会社の規模

大手の不動産会社だと広く広告をしていたり、全国展開をしている会社もあるため、知名度があります。物件を探している人にとっては、なんとなく知っている会社だと安心感があるなど、物件探しの相談がしやすいという事もあるかもしれません。

広告にかけられる予算も多いので、より多くの広告を実施できる場合があります

中小の不動産会社であれば、一件により多くの時間がかけられるため、手厚いサポートが期待できます。また、中小は大手に比べて、仲介手数料の値引き等にも大手よりは柔軟な場合があります。

地元密着な分、その地域の情報に長けているため、周辺環境や学校情報などについても詳しく説明してもらえることもあるでしょう。

教育面では、大手であれば教育制度も充実し、組織的にノウハウを教え込まれているため、一定レベル以上の知識を持っていることが見込めますが、中小の場合、担当者の教育は不動産会社によってまちまちで、担当者の知識や能力にもバラつきがあります。

担当者

能力

大手であっても中小であっても、媒介契約を結んだ場合、実際に窓口になるのは担当者です。担当者の能力が売却の価格・スピード・取引の安全性・満足度などに影響することがあります。

売主がなぜ売却したいのかその理由をうまく聞き出せる担当者は、売主のニーズを的確にとらえることができるので、アドバイスにも説得力があるはずです。

販売価格の設定や販売方法についても、担当者のアドバイスが大きく関わることがありす。担当者の知識や経験、営業力が、売却スピードや売却価格に影響することもあります。

説明をする際、専門用語・業界用語が多すぎると、話を聞いていても内容を理解するのが難しくなります。こちらが納得し、理解できるような説明をしてくれないと、後々になって、「そんなことは聞いてなかった。知らなかった。」というようなことが起きることもあり得ます。

誠実さ

一方的に説明するだけでなく、売主の話も丁寧に聞いてくれる担当者だと安心です。

売主は通常、売却についての知識はないことが多いです。ネットなどで調べることもできますが、実際に自宅などを売却をするとなると、慣れていないだけに不安や疑問がつきものです。

質問に的確に答えてくれたり、わからないことや出来ないことは曖昧に回答せず、あとで調べてきちんと回答してくれるかどうかも重要です。心配な点、困っている点についても親身に話を聞いてくれる担当者だと、信頼できます。

査定価格

相場より高い査定額に注意

担当者が案件を取りたいあまり、実際に売れそうにない価格であっても競合他社に負けない価格を伝えることがよくあります。その後なかなか売れず、担当者が売れる金額まで下げた方がいいと言ってくる場合もあります。

不動産の売却においては適正な期間で決まることも重要なことです。あまり長期間販売活動をしていると、なかなか売れない物件という印象がついてしまうこともあります。

適正な価格なら売れるチャンスがあったのに、それを逃してしまうのは勿体ないです。最終的には当初よりずいぶんと価格を下げたり、値引きをして売却することになりますが、一般になかなか売れないと不安になり必要以上に大きな値引きに応じてしまう心理状態に追い込まれることがあります。

根拠の説明が納得できるか

最近では各不動産会社が作成する査定書は、ずいぶん立派で見栄えの良いものになってきています。内容も充実しており、その査定価格を算出した根拠も分かりやすいものが多いです。

しかし、各社が提示する価格の根拠については、少しずつ違いがある事もあります。それぞれの担当者から説明をきいて、どれくらい説得力があるかについても判断基準の一つとしてみてもよいでしょう。

サービス内容

各社ともに売却をサポートするいろいろなサービスを用意しています。

ハウスクリーニングサービス

キッチンやお風呂、洗面所など、プロの手によって掃除し、ピカピカにします。

建物や設備の補修・保障サービス

建物状況調査を実施し、売主が引き渡し後3か月間、瑕疵の責任を問われる個所(雨漏り、シロアリ、建物構造上主要な部位の木部の腐食、給排水管の故障など)について、故障や不良を未然に防ぐための処置を事前に実施したり、引渡し後も一定期間内においては補修をしてくれるものです。(サービス内容は各社によって異なります。サービスを受けるためには各社の適用条件があります。)

設備検査を実施し、ガスコンロや浴室乾燥機、給湯器、インターホンなどの各設備の動作確認をし、不具合があれば補修します。引渡し後も一定期間内においては補修をしてくれるものです。(サービス内容は各社によって異なります。サービスを受けるためには各社の適用条件があります。)

インテリアコーディネートのサービス

お部屋を見栄え良くするため、整理収納のプロやインテリアコーディネーターによって、物を片づけたり家具や小物で室内を綺麗に整えるサービスです。

どのサービスも、売りやすさや売った後でも安心ができるなど、うれしいサービスばかりです。自分にとってはどのサービスが必要か、また他のメリットと比較した時も、このサービスを受ける方が効果的なのかどうかも合わせて検討してみましょう。

 

不動産会社を選ぶ際は、以上のことを考慮しながら選ぶと良い結果につながる可能性が高くなるはずです。

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