不動産では、道路付け(どうろづけ)が非常に大事で、慎重に十分な調査を行うべき項目になっています。
では、どうして道路が大事なのでしょうか?
それは、土地にどのような建物を建てられるのかが、
- どのような道路と
- どのように接しているか
によって決まるためです。
まず、最も基本的な条件として、建物を建てるためには、
その土地が道路に2m以上接道していないといけない。
という条件があり、これを接道要件と言います。
道路と土地の接している部分を間口(まぐち)と呼びますが、この間口が2m未満の場合、例えば道路と接している部分の長さが1.8mしかない場合には、建物を建てることができないということです。大きな建築物を建築する場合や共同住宅などの建物を建築する場合には、もっと広い間口が必要になります。
もともと日本では、長さの単位に尺(しゃく)や間(けん)を使っていました(メートルに完全に切り替わったのは1959年からで、1958年末まで使われていたそうです)。1間は182cmで、1間×1間が1坪となっていて、今でも住宅の設計ではこれが使われています。もともと、道路の幅や土地の区画もこの単位で作られていたので、間口が1.8mしかないというケースは実際にかなりあります。
また、接している道も、人が通れればどんな道でも良い、という訳ではありません。こういう道でないとだめですと、ということが建築基準法で定められていますので、それに適合している道(=道路)である必要があります。
それぞれの詳細の内容は別の記事に記載しますね。